孤独への恐れ、虚しさへの恐れ

2014年1月9日

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私の多くは、「孤独」を恐れています。
孤独を満たしたい、虚しさを満たしたいという思いから、
人間関係ばかりに依存し、恋人に依存し、
そしてまた体を他者に渡してしまうことに依存してしまう人もいます。
そういう行動をしてしまうのは、
自分の心の虚しさから逃げたいという思いがあるからです。

一人でいるのが不安、心が空っぽになるのが怖い─だから衝動的に他者を求めてしま
う、
他者(異性)とつながることで孤独感や虚しさを満たすことができる。
そういう心の逃避が、その人の行動を占めてきたのです。

人と別れるのが怖いという気持ちが起こるのは、
それもやはり自分が孤独になることが怖いからです。
孤独になり、自分が傷つき、虚しくなり、空っぽになってしまうのが怖い、
自分が失われるのが怖い─そういう気持ちがあるからです。
だから他者に依存してしまい、その関係に執着してしまいます。
背後にあるのは、虚しい自分になりたくないという不安と恐怖なのです。

もっと自分を満たしたい、孤独な自分から逃げたいという衝動。
その衝動を理解し、それを乗り越えないかぎり、
依存や執着から生まれる苦しみはなくなりません。
いつまでも「自分」に執着し、孤独から逃げようとするかぎり、
何度も同じ繰り返しになってしまうでしょう。
心が虚しいから依存する、依存するとその関係を失うことを恐れる、
そして失ったらまた新しい誰かに依存する、そしてまたそれを失うことを恐れる─

この堂々巡りには果てがありません。
根を断ち切らないかぎり、それは苦しみの連鎖を生みます。
根を断ち切ること─それを自分自身への執着を断ち切ることです。
孤独や虚しさから逃げないこと、依存するだけでは何も解決しないことに気づくこ
と。
孤独に留まることで、孤独を恐れなくなる精神性が身に付きます
虚しさに留まることで、虚しさを乗り越えられる心が生まれます。

孤独から逃げないこと、虚しさから逃げないこと。
何ごとも、逃げないことから人間は成長するのです。
逃げないところから「新しい生の扉」が開かれるのです。


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