一輪の花、その真実

2014年1月8日

Close-up of a bowl of flowers

一輪の花には、成功も失敗もありません。
花は、大地にただ咲いています。
ただ咲き、そしてやがて枯れていきます。そこに成功や失敗はありません。

花は咲いています、そこに存在しています。それが花のすべてです。
花は自分で自分のことを評価したりはしません。誰かに何を言われても気にしませ
ん。
じっとただ咲き、確固とした強さでそこに存在しています。

花は「自分はだめな花だ」「自分は価値のない花だ」などとは思いません。
花はただ咲き、そしてそれゆえに自由であり、命そのものです。
こうしたただ自然に咲いている花は、社会の価値観というものにとらわれていませ
ん。
花にはどんな価値基準も、固定観念もありません。
花はすべてを超越し、どんな型枠にもはまらず、どんな常識にも染まらずに生きてい
ます。
だからこそ真実なのであり、幸せであり、自由なのです。
これは花だけでなく、空を飛ぶ鳥や、空に浮かぶ雲、川の流れなど、自然のすべてに
言えます。

人間も同じではないでしょうか。
一体、人間と花とで何が違うのでしょう。
花が命なら、人間も命です。
花が存在なら、人間も存在です。
どちらも生命として存在し、生きているものです。
しかし、人間だけが偏った価値観に縛られて生きています。
そしてたいていの人は、その価値観を疑わず、むしろそれに埋没してしまっていま
す。
その価値観があたり前であると思い込まされているので、なかなかその外に出られな
いのです。
しかし、その外に出なければ、本当の真実は見えてきません。

何が正しくて、何が真実か、それを発見するのはあなた自身です。
生きるということの本当の価値は何か。
何が真実なるものなのか。
そのような探究なくして、生はありません。

一輪の花。
そこには真実があります。
それは命の姿のままの真実です。
私たちはこの花の輝きから、大切なことを学び、発見することができます。


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