リアリティへの覚醒

2011年12月1日

瞑想は、想像やイメージを超えていく運動です。
私たちの心は、より多くのイメージを作り上げますが、
イメージ、想像というものは「現実」ではありません。

頭の中の想像は非現実的なものでしかなく、
それは心の願望、理想、渇望といった欲に彩られています。
現実を見ていない精神だけがイメージの虜になります。
過剰なイメージを働かせることは未熟なことであり、
非現実の中の独りよがりな妄想です。

瞑想は、そのような卑小なイメージ、想像力とはかけ離れたものです。
瞑想のあるところには、イメージや想像による虚妄はありません。
瞑想とは全き現実を生きるところにのみあります。

イメージ、想像力による作り事は虚偽でしかないこと、
それは決して現実ではないということを悟ること。
そして現実を生きないならば、そこには何らリアリティはなく、
妄想や幻想しかないということを明確に理解すること。

その理解と悟りが、精神を虚偽と幻想から引き離し、
あるがままの現実のみと向かい合う力を身に付けさせます。
虚偽を虚偽として見、それを超えることが大切です。

瞑想とは、あらゆる虚偽を断ち切ること、
一切の虚偽と幻想を焼き尽くす運動です。
瞑想とは、全き現実のみと向かい合うことであり、
それはリアリティへの覚醒なのです。


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