無所有の生き方

2011年11月1日

私たち人間は、常に何かしらの精神的な所有を持っています。
過去の経験や喜び、満足感や幸福感。
それらは全て精神的な所有です。

精神的な所有というものは、
あなたに満足や喜び、心の安心を与えるかもしれません。
しかしそれは同時に、恐怖が生まれることでもあります。
なぜなら、所有のあるところには必ず恐怖があるからです。

あなたの精神が何かを所有し、それを保持している限り、
その所有を失ってしまうことへの恐怖が起こります。

あなたに安心や満足を与えてくれる経験や喜び、その所有。
あなたはその所有を失うことを恐れます。
なぜなら、その所有はあなたの心を安心させ、満足させ、
あなた自身を支えているものだからです。

心の所有があるところ、恐怖があります。これは事実です。
そして恐怖のあるところ、自由はありません。
つまり、心の所有がある限り、自由は決してないということです。

自由とは、心が何も所有しないことです。
何も所有しないならば、何も失うものはありません。
何も失うものがないならば、恐怖もありません。

何も持たない空っぽの心ほど、自由なものはありません。
自由とは、何もない空(くう)の心であり、
この空は何も持たず、何も求めない、完全に空っぽの状態です。

心が空であるとき、過去への執着もありません。
所有すること、執着することが終わるとき、自由が生まれます。


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