精神の観察
2011年10月19日
人間の精神は様々な問題を抱えています。
恐怖、不安、悲しみ、葛藤、絶望―
こうした感情に縛られてる限り、心の自由はありません。
人間の精神の問題を解決するには、
精神の動きそのものを理解しなければなりません。
そして、精神の動きを理解するためには、
自分で精神の動きを観察する必要があります。
観察とは、自分の精神の動きに気づくこと、知覚することであり、
その気づきと知覚が、精神の活動を理解するために必要なのです。
鋭敏な気づきと知覚は、人間に深い洞察を与えます。
この洞察こそ、「人間」と「精神」を理解する上で重要なことです。
洞察がなければ、理解は生まれません。
観察し、気づき、洞察することで、
私たちは自分で人間の精神の問題を明確に理解できるようになります。
恐怖という感情の原因は何か、
葛藤、悲しみ、不安、怒り、焦り―
その他一切の心の混乱と無秩序の原因、その根源は何なのか。
その理解が起こるためには、日々の観察が必要です。
ある一定の時間だけ観察するということではなく、
日常生活の中で自分の心の動きに絶えず気づいているということです。
その絶え間ない観察、気づきが、
深い洞察と理解を与え、人間そのものを変容させるのです。
人間の変容は、日々の観察から生まれます。
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