自己執着の打破

2011年10月12日

自己執着を打破するとは、過去の自分を打破することです。
そしてまた、欲に溢れた自分自身に終止符を打つことです。

私たちは、自己に縛られて生きています。
そして自己とは、過去の自分の全てです。
過去の思い出、過去の幸せ、過去の経験、過去の満足―
それら一切の過去が「自己」を形作っています。

過去、その記憶がなければ自己はあるでしょうか?
過去が私たち一人一人の自己を成り立たせており、
そしてまさにその過去が私たちの心を縛っています。

過去に執着しようとすることは、自己を守ろうとすることです。
自分というものを保持したいから過去にすがりつきます。
それは自己執着であり、自己執着があるところには必ず恐怖があります。
自己を失うのではないかという衝動が恐怖だからです。

では、そのような自己執着を打破することができるでしょうか。
恐怖の源となっている「自己」そのものを打破できるでしょうか。
過去に執着しようとする心を理解し、その執着心を終わらせないかぎり、
心の自由は決して訪れることはありません。

私たちは自分自身の心を理解し、学ぶことで、
過去を超え、真の自由というものを見出すでしょう。
自由は過去に執着するところにはありません。
自由は、過去の一切を、自己の一切を超越するところにあります。


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