小さなニュースの伝える大きな未来
2011年9月16日
2007年2月19日付けのBBCのニュースで、
ウガンダのある少女が、
次のようにインタビューに答えた。
「嬉しいわ。
だって、勉強するチャンスができたのよ。」
ウガンダは、世界で、
もっとも貧しい国のひとつで、
小学校を卒業した子どものうち
毎年、6割が、
貧しさのために学費が払えず、
中学校に行くことが出来なかった。
だが、ついに、ウガンダで、
中学校の学費の無料化制度が始まった。
数年前までは、ウガンダ政府は、
子どもたちのために使う教育費と、ほぼ同額、
およそ170億円(1億5,500万ドル)を、
借金の返済に、毎年先進国に支払っていた。
2000年に採択された「国連ミレニアム宣言」と、
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs.html
その後、
それを、各国政府に、ちゃんと実行させようとする
世界の人々の声により、
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=285072412&owner_id=5766188
ウガンダの毎年の借金返済額が減額された。
これにより、ウガンダ政府は、
新たに約1億7千億円(150万ドル)を、
中学校の無料化のために
使うことが出来るようになった。
2億円にも満たないプロジェクトの開始は、
今の世界から見たら、
本当に小さなニュースだろう。
そして、このプログラムも完全ではなく、
学校に行くには、
学費の他に、教材費、施設費などがかかり、
結局、それが払えず、
なお学校へ行けない子どもたちも多い。
だが、
これまで中学校をあきらめていた子どもたち
約10万人が、このプロジェクトにより、
新たに学校へ通えるようになると予測されている。
その子どもたち1人ひとりにとっては、
人生に関わる大ニュースだ。
冒頭のインタビューの少女もその1人だ。
少女の夢は、
将来ナースになることだという。
ウガンダは、まだまだ貧しく、
また、経済や教育だけじゃなくて、
HIV/エイズや北部地域の内戦など
問題は山済みだ。
その多くは、
彼ら自身で乗り越えなくてはならないだろう。
その世界のもっとも貧しい国の、
もっとも貧しい子どもの
「学校で勉強したい」という小さな夢を叶えることは、
ウガンダだけじゃなくて、
世界の未来にとって、
どれだけの価値を持つだろうか。
10年後、20年後、
このウガンダの子どもたちが、
学校を卒業して大人になったとき、
わたしたちは、いったい、
どんな世界に住んでいるのだろうか。
わたしたちは、未来のために、
何が出来るのだろうか。
(mixi「世界の肖像」コミニティより )
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15595666&comm_id=1808806
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