ゼロからの創造

2011年9月14日

過去の知識や古い観念、決まりきった習慣や反復があるところには、

新しい生の創造と発見はないでしょう。創造は常に新しいものであり、

新しいものがあるためには古いものは終わらなければなりません。

 

古いものとは、伝統、習慣、知識、観念―であり、

それらに囚われ、依存している限り、精神は新たなる地平には立てません。

伝統も、習慣も、知識も、観念も、全ては反復的なものにすぎません。

それは何ら新しいものではなく、同じことを繰り返しているだけです。

 

創造は、新たなるものです。

新たなるものが起こるのは、古いものが終わったときだけです。

古いものが全て一掃されて、精神が完全に空っぽでゼロであるとき、

そこから、新たなる創造性が生まれます。

 

あたなは、全てを空にしてゼロから始めることができるでしょうか?

何もないゼロだからこそ、そこには無限の可能性があります。

生の新たなる発見と創造は、ゼロから始まり、ゼロで終わり、

そしてまたゼロから始まるのです。

 

ゼロであるということは、永遠に新たなるものを感受するということです。

過去や古い観念があるならば、そこに新たなるものはありません。

ゼロから始めるからこそ、未知なる生への終わることなき旅があります。

未知なる神秘を感じる心とは、常にゼロである心です。

 

空っぽのまま何の知識もなく、広大な未知なる生の大地へと旅に出るならば、

あなたは絶えず新たなるものを見、聴き、感じることになるでしょう。

ゼロであるからこそ全ては新鮮であり、驚きに満ちた発見の旅があるのです。


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