J.クリシュナムルティのメッセージ NO.21
2013年11月1日
愛着は、苦痛や、嫉妬や、憎悪を生みます。
愛着はその人自身の虚しさや、不満、寂しさから生まれてきます。
何かに愛着し、それに固執することによって、
自分が従属し、安定し、同一化しているという感じを与え、
自分というものが確かに存在しているという安心感を与えてくれます。
だからそれが脅かされると、恐怖、怒り、妬みが起こるのです。
はたしてそのような愛着、自分への執着は愛でしょうか?
そこに苦痛や悲しみがあるならばそれは愛でしょうか?
恐怖、怒り、妬み、憎しみが起こるならば、
はたしてそこに愛はあるでしょうか?
愛でないものを否定するところに、愛があります。
否定という言葉を恐れてはいけません。
愛でないものを、すべて否定すること。
それは自分自身の愛着や執着を断ち切ること、
自分自身を放ち捨てることを意味します。
その自己放棄こそ、愛であり、美です。
そのとき、あなたの中に慈悲と共感が生まれます。
全てに対する慈悲・共感。
すべての人間に対する慈悲・共感。
個に執着するあなたは終わり、世界全体としての意識が芽生えます。
あなたは世界であり、世界はあなたなのです。
このことを悟ることが、愛にほかなりません。
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