生きることの単純さ

2013年9月9日

多くの人々は、
「生きる」という単純さと素朴さを忘れているのではないでしょうか。
人々は、とかく生きることを複雑にしすぎています。
しかし「生きる」ということは本当に複雑なものでしょうか。
なぜこの世界の人々はこれほどに混乱し、悩み、道に迷っているのでしょう。

一輪の花を見ても、
野生の鳥たちを見ても、
空を流れる雲を見ても、
そこには「単純」と「素朴」があります。
生き、存在すること。
命の姿はとてもシンプルです。

なぜ人間だけが生きることに迷うのでしょうか。
人間は時に「自分は何をしたらいいのかわからない」「なぜ生きるのか分からない」
と言い、
その虚しさや無意味感にさいなまれることがあります。
「生きる意味」を見失うと、絶望し、人生そのものが苦しみとなってしまいます。
なぜこういうことが起こるのでしょうか。

単純さと素朴さを失ってしまったからこそ人間は暗闇に落ち込んでしまいます。
考えすぎること、求めすぎること、自分というものに固執しすぎること。
それが混乱の元であり、それが物事を複雑にしてしまっているのです。

ただじっと、一輪の花を見つめてみましょう。
空の鳥を、雲を、草の緑を見つめてみましょう。
そこに、生きる真理が、光明があるはずです。
「生」というものがいかに単純で素朴であるか、
人間の側が勝手に複雑にしてしまっているかがわかるはずです。

命があること。
世界があること。
そしてそのすべてが生きているということ。
一日一日を生きていくことが、生きる意味です。
「生」があるということ自体が、聖なることです。
「生きる」ことこそ真理であり、それ以上に複雑にする必要はありません。
命として存在すること─それが奇跡なのです。


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