「何も知らない」という智恵

2013年8月6日

真に知恵のある人というのは、
自分は「何も知らない」ということを知っています。
神について、神秘について、霊的なものについて、何も知りません。
そうした超自然的なものは「知ることができない」ということを知っているのです。
もし自分は神を知っていると考えるなら、それはその人間の傲慢さです。

神を知ることはできません。
霊的なものを知ることはできません。
そうしたものは人間の知性では決して測ることはできません。
「何も知ることはできない」ということが、まさに真理です。
最高の智恵とは、「何も知らない」という境地です。

人間の真の成熟、創造性というものは、無限の広がりをもつべきです。
もし神を知ったと思って満足感に浸るならば、それで終わってしまいます。
その知識に安住して満足感を得るだけならば、
それはただの快楽と同じレベルになってしまうでしょう。
そこには無限の広がりもなく、人間の創造性もそこで終わってしまいます。
人間には、測り知れない「神秘」というものが必要なのです。

生とは、絶えず新たなる扉を開いていくものです。
「自分は知っている」と思ったら、そこで終わってしまいます。
永遠に知りえないものに向かって歩むことこそ、人生そのものです。
そしてそれこそ、本当のスピリチュアルと言えます。


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