J.クリシュナムルティのメッセージ NO.16
2013年6月14日
死はどんな人間もまぬがれないものである。
誰一人としてそれから逃れることはできない。
死はいつも私たちの目の前にある。
そこから目をそらしても、死はやはりそこにある。
その死は、明日訪れるかもしれないし、
すぐ先の街角で待ち伏せているかもしれない。
あるいは何年も先かもしれないが、
いずれにしても死という現実はいつも私たちの隣にいる。
私たちは一人一人、この厳然たる生の現実と対峙しなければならない。
死は現実である。
そこから顔を背けることは、生の真実から顔を背けることである。
死から逃れることはできない。
死から逃げようとすることに心を奪われるのではなく、
死というものをもっと身近に引き寄せて生きることが大切なことである。
死は恐れるべきものでも、顔を背けるようなものでもない。
それは日々の日常の中のごく自然な出来事である。
ごくごく自然のものとして死を受け入れる心を持つこと。
死に抵抗したり、反発するのではなく、まったき現実として受け入れること。
その死との融和が、死への恐怖をなくすのである。
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