子供のような無垢な感受性

2013年5月9日

生の神秘や驚きに対する感受性というものは、
大人よりも子供たちのほうがより多く持っています。
子供は精神が瑞々しく、そして無垢であるために、
生に対する驚きや好奇心が失われていないのです。

それに比べ、大人のほうはどうでしょうか?
生に対する感受性を失い、まるで機械のように生きています。
毎日同じ仕事を繰り返し、単調な日課と習慣で一日を終えます。
そこにあるのは新鮮さではなく、むしろ心の腐敗です。

生に対する感受性―
それは生の大いなる神秘に対する感受性です。
子供たちは知らず知らずに神秘と交わり、
そして神と会話をしているのではないでしょうか。
純真で無垢な精神だけが、未知なる神と出会うのです。

大人たちは軽薄な知識ばかりを頭に詰め込み、
習慣と機械的な娯楽や快楽の虜になっており、
子供のような純真無垢な心を失ってしまった人がほとんどでしょう。
大人たちは生に対する大いなる神秘の感情を持っているでしょうか?
それとも、ただただ毎日を惰性的に生きているだけでしょうか。

はたして、人として「生きる」とは何なのでしょうか。
今の大人たちのように生きることが「人生」でしょうか。
それとも「人生」とは、まったく別の次元にあるものでしょうか。
その真実は、常に新たに自分の心に「問う」ことによってのみ分かるでしょう。


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