過去を超えていく精神性
2013年4月4日
本来「生」とは、一瞬一瞬常に新しいものです。
太陽の光が日毎に新しいように、
「生」というものは一瞬一瞬新しいものなのです。
しかし私たちの精神は大抵は習慣や惰性、娯楽や快楽の繰り返し、
または自己満足が得られる過去の何かしらの経験や記憶に執着します。
この過去に根付いた反復的で惰性的な働きが精神が腐敗させています。
新たなるものが不断に開示するには、
古いものが終わらなければなりません。
そして精神そのものが新たなるものに開かれていなければなりません。
それは過去の記憶、習慣、惰性に囚われずに生きるということであり、
精神の反復的な活動を打破し、人生そのものを刻々と更新することです。
過去に囚われ続ける精神は、生きていません。
常に新たなるもの、新しい「生」に向かって心を開いていること、
そうして初めて精神は真に目覚めて生きることができます。
過去でしかない反復的な記憶、思考、経験を超越しなければなりません。
そのためには過去の記憶、思考、経験、習慣、常識、惰性的な考え方を打破し、
精神を現に生きたものに、現に新しいものに向かって開放する必要があります。
古い過去、反復的な精神に終止符を打つこと―
そこから新たなる生の可能性が開けてきます。
それはその人間の生の創造の始まりであり、変革への無限の可能性です。
「生」は一瞬一瞬起こりつつある新たな奇跡であり、
その奇跡を通して人間もまた新たに生まれ変わるのです。
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