アメリカ・インディアンの叡智 NO.4
2013年3月8日
霊的なもの求めすぎるあまり、
かえって精神的なバランスを崩してしまう人々が多い。
霊的なものに性急に飛びついてしまうのは危険なことだ。
あまりにその追求心が強すぎると、
空想や仮想世界でしかないものに精神が侵されその餌食となってしまう。
満たされない自分の心を霊的な何かで満たそうと躍起になり、
結果的に自分で自分を壊してしまうのだ。
霊的なものを学ぶには、真に真摯な姿勢と誠実な心が必要になる。
神聖な物事を学んでいるのだから、本当に真剣でなければならない。
遊び半分で、ただ自己満足を得ようとするだけでは何も生まれない。
霊的なものを求めすぎることは、人間の満たされない欲からくる。
欲からくるものは、必ずどこかで破綻をきたす。
まず自分自身の心の欲望に気がつかなければならない。
心そのものが虚しさに耐えられずに霊的なものを求めようとする、
その欲心、逃避的な精神に気づかなければならない。
霊的なものは心の逃避場所でもなければ、自己満足を与えるものではない。
それは真に厳粛なもの、神聖なものなのだ。
自分自身を理解することから、真の宗教心が生まれる。
自分の心を見つめ、理解することもまた大切な宗教心の一つである。
自分自身の中心、その心を見つめることが何よりも大切なことだ。
その心の中心を我々の部族の言葉では「アーダニン」と呼ぶ。
「心の家」という意味だ。
まずここから始めなければならず、そして最後もまたそこに行きつく。
全ては心から生まれ、心がその人自身なのだ。
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