自己観察の精神

2013年3月7日

 自己自身の問題、心の問題を解決するには、

自分自身をしっかりと観察しなければなりません。

自分を観察するとは、あるがままの自分に”気づく”ということです。

 

今自分の心はどう動いているのか、

今自分は何かを考え、何を思っているのか。

今自分はどういう言動をしているか。

そのあるがままを嘘をつくことなく見つめること。

 

そのように深く観察し、深く気づくことによって、

人間の問題、心の問題への理解が生まれてきます。

それなくして人間理解はありません。

 

恐怖、不安、葛藤、渇望、悲しみ、絶望―

心は多くの問題を持ち、混乱と無秩序を作り出してます。

それを理解し、その心の問題を終わらせるには、

自己観察と自分自身をあるがままに知覚することが必要なのです。

なぜなら、問題を生み出しているのはほかならぬ自分自身だからです。

 

真理は、自分自身を理解することから生まれます。

真理は自分自身の内にあるのであって、誰かに教えられるものではありません。

自分自身をあるがままに見つめることこそ、真理の探究の始まりです。

鋭敏で明晰な自己観察の精神があってこそ、それは可能になります。


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