古びることなきもの
2013年1月29日
決して枯れないもの、古びないものとはなんでしょうか。
常に新鮮で、驚きに満ち、リアリティに溢れているもの。
人間の精神を堕落させたり、腐敗させたりするものではなく、
むしろ人間の精神を覚醒させる新しい光。
新たなるものは、過去を超えたものです。
過去を引きずっていくならば、人生は停滞してしまいます。
過去を超えることによってのみ、生は刻々と新たなるものを開示します。
常に新たなるもの、それは一瞬一瞬の「今」という現実です。
刻々と現に生きたものこそがリアリティです。
それは過去の記憶を持たない「現なる生」にほかなりません。
一瞬一瞬生起しつつあるものは、常に新しいものです。
それは過去でも未来でもなく、思考や記憶を超えた「今」です。
「今」生きているものこそ、古びることのないものです。
それは命であり、宇宙の活動です。
この一瞬一瞬の命と共に生きる精神だけが、自由な精神であり、
そのような精神は過去の領域に属さず、古びることを知らないのです。
精神が過去を超え、古びることを知らないとき、
そのような精神は不滅であり、永遠に新しいのです。
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