子供たちへのメッセージ NO.4
2012年12月18日
私たちの多くは幸せを追い求めます。
自分が幸せになりたい、自分だけの幸せが欲しい。
しかし、そのような幸せの追求はあなた自身のエゴです。
幸せとは、追い求めて所有するようなものでしょうか。
もしあなたが幸せを追い求めているのなら、
それは「自分は幸せだ」という満足感を欲しているだけであり、
その継続的な幸福感、充足感を得たいのです。
結局は「自分のため」しか考えていないのです。
そのような自己中心的な生き方が、本当に愛ある生き方だと思いますか?
確かにあなたは欲したものを得るかもしれません。
しかし、幸せを所有した途端にあなたはその幸せを失うことを恐れるのです。
つかの間の幸せと所有がもたらすものは、恐怖と悲しみなのです。
では本当の幸せとはなんでしょうか。
あなたは感じたことがないでしょうか、
何も求めず、何も得ようともしていないのに、
ごく自然に喜びが湧き上がることがあることを。
得ることも所有することもない喜びというものを。
綺麗な花を見たり、壮大な風景を見たとき、
あなたはただ我を忘れて感動するでしょう。
美しい音楽を聞いたり、自分の仕事に熱中したりするとき、
あなたはただそのことに幸せを感じるでしょう。
それは意識的に追い求めたものではない喜び、幸せです。
つまり、自分のエゴによっては生まれない喜び、幸せです。
そのような無私の喜び、求めたものではない喜びこそ、
本当の幸せと言えるのです。
所有できたり、それが永続してほしいと願うようなものではなく、
その時その時、自然に湧き上がる喜び、幸せです。
しかし、もしあなたがそれを手に掴んでおこうとするならそれは消え去るのです。
手に掴んでいるものが、あなたに恐怖をもたらすからです。
求めることも得られることもない幸せ、
自分のものとして所有することはできない幸せ、
ふいに起こって去っていく幸せ、
そういうエゴなき無私なるものこそ本当の幸せであり、
そこには決して不安や恐れ、悲しみや葛藤はないのです。
なぜなら、そのような幸せは決して所有できないからです。
所有できないものこそが、真の幸せなのです。
このことをあなた自身で考えてみてください。
本当の幸せとは何か、悲しみや恐怖を伴わない幸せとは何か。
自分の心を通して、本当の「幸せ」を見つけてみてください。
Trackback URL
http://spiritual-public-foundation.org/message/3652/trackback