「死」は終わりではない
2012年4月24日
死によって全てが終わると考えている人がいます。
しかし、このような考えは間違っています。
なぜなら、「死」というものは生の終わりではなく、
限りない「生」の運動の一部(その流れ)であるからです。
死もまた生なのです。
全ての生物、存在はやがて消滅します。
消滅を免れる存在というものはありません。
生起し、そして消滅する—それが生の摂理です。
「生きる」ことも、「死にゆく」ことも、全ては宇宙の摂理、生命の摂理です。
生も死も司るものが宇宙の摂理そのものであり、そしてまた生命の活動です。
この摂理、生命の活動は永遠に続いていくものです。
死もまた厳粛たる「命の活動」です。
それは「終わり」ではなく、「動き続けているもの」です。
それは生き、動いているから「死にゆく」のです。
生き、動いているからこそ、朽ちていくのです。
生も死も全ては命の活動であり、宇宙における終わることなき運動なのです。
「死」とは、完全なる生の活動そのものと言ってもいいでしょう。
それはどんな混じり気もない純然たる「生命の運動」です。
生命の運動は、誕生と存続と消滅の全てを司ります。
生まれ、生き、死んでいくこと—その全てが「生命の活動」です。
そしてその活動には終わりはないのです。
終わりがないからこそ宇宙も今も存続し、現に存在しているのです。
生命、宇宙、万物—その終わりなき存在と運動の中に、
「生きる」ことも「死ぬこと」もあり、そしてそのどちらも「命の運動」なのです。
つまり、この世には「生きた命」しかないのです。
絶え間なく命が生きているからこそ、生も死も起こり続けます。
死もまた生であり、命の動きであり、宇宙そのものです。
死は「生きたもの」です。生きているから「死」という活動があるのです。
死は「活動」です。活動でなければ死という「運動」はないでしょう。
それは動きつつあるもの、現に生きているものだからこそ「死にゆく」のです。
そしてそれは「生きているもの」なのです。
この「活動」、絶えざる命の活動は、永遠です。
永遠の命とは、宇宙です。
この無限なる宇宙の終わることなき運動こそ、命であり、永遠そのものです。
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