花が持つ自由

2012年3月30日

野に咲く花は、恐怖や不安を持ちません。
どんな葛藤も、苦悩もなく、ただ咲いています。
そこにあるのは「無私」の姿です。
完全に「我」を持たないエゴなき姿です。

人間は欲を持ち、そしてエゴを持ちます。
その欲、自分への執着が恐怖や葛藤を作り出しています。

人間の心の自由を失われているのは他ならぬエゴであり、
その自己執着そのものが私たちの心を縛っています。
真に自由な心というものは、欲のない心、無私の心です。
つまり完全なる自己放棄から生まれる心です。
この放棄が本当の心の自由を作ります。

大抵の人は自分というものに執着し、そのエゴを手放そうとしません。
しかし、エゴを手放さないかぎり心の自由はありません。
エゴに縛られているかぎり苦悩や葛藤、恐怖に終わりはないということ、
真の心の自由はないということをしっかりと理解する必要があります。

人間の内面の美、そして心の自由を養うのは、「我」が捨てた無私の心です。
それは花と同じような沈黙の美しさ、無の美しさであり、
自我というものを持たない透明な心です。
この美しさ、この無私のあり方こそ私たちに必要なものです。
なぜなら、この心がないかぎり、人は苦しみから解放されないからです。

私たちは花の姿から、真の自由を学ぶことができます。


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