J.クリシュナムルティのメッセージ NO.35

2015年6月23日

ギンナン

「寂しさ」と「ひとりあること」との間には、
たいへんな違いがあるでしょう。

寂しさとはどういうことか、知っていますか。
それは、まったく切り離されて、
明瞭な原因もなく急に恐ろしくなるという感情です。
心は、何にも頼れない、どんな気晴らしも、
心の中にある空しい感覚を取り去ってくれない、
そう実感するときに、この恐ろしさを知るのです。
それが寂しさです。

ほとんどの人は、
寂しさのこのとてつもない恐怖を乗り越えないのです。
しかし、それは乗り越えなくてはなりません。
なぜなら、それを乗り越えて本当の宝があるからです。

そこで、私たちみんなが知っている寂しさ、
とてつもない空しさの感情に向き合い、
それを見つめて、踏み込み、理解することが重要です。

そのおののく不安を感じたことがなく、
感じないでゆく人間はいないのです。
その不安がのしかかってくるときに、
決してそれを理解しないのは、
あらゆる形の気晴らしと満足によって、
娯楽や仕事や人間関係やテレビや本などによって、
不安から走り去ろうとするからです。

寂しさのうずきがのしかかってくるときには、
走り去るという考えなどなしに、それに直面し、見つめなさい。
走り去るなら、決して理解できないでしょうし、
それはいつでも次の角であなたを待っているでしょう。
ところが、寂しさを理解して、それを乗り越えられるなら、
そのときあなたは、逃避の必要もなく、満足したり、
楽しんだりしたいという欲求もないことに気づくでしょう。
というのも、あなたの心は、
不滅で、滅びえない豊かさを知ってゆくからです。

「ひとりある」とは、寂しさを通り抜け、
それを理解するときに生じてくる自由の状態です。
このひとりの状態では、
もはや楽しみや安楽や満足を求めていないために、
心理的には誰にも頼っていません。
心が完全にひとりであるのは、そのときだけなのです。
そして、そのような心だけが創造的なのです。

内的にひとりであり、身も心も寂しさのうずきから自由である人―
彼らは真の人間です。
というのは、彼らの心は限りなく豊かで創造的であり、
真実とは何かを自分で発見できるからです。


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