葛藤や分離を超え、ありのままを生きる
2015年5月15日
私たちにとって難しい問題は、
心が劣等感を抱いてしまうところです。
優劣の感覚があり、心はいつも闘っています。
そこで、このような闘いを持たず、優劣の感覚もなく、
自由な心で、喜びある状態を発見することが大切です。
優劣の感覚、葛藤、心の闘いは、
私たちが「ありのまま」の自分から離れて、
「あるべき自分」「こうありたい自分」という思いをもつことから生じます。
その分離から、葛藤が生まれてきます。
では、この二つの分離の状態を理解して、
心の闘いや葛藤を持たずに生きることができるでしょうか。
心がいつも、「こうありたい」「こうあるべきだ」
という思いに囚われていることに気づき、
そのような心の動きを観察し、理解できるでしょうか。
その心のありようを静かに見つめ、観察し、明瞭に理解できれば、
そのとき心は自然と闘いをやめるでしょう。
「これはだめだ」「こうじゃなきゃだめだ」といった思いを挟まず、
ただ自分自身の心の動きを見つめ、観察してみましょう。
無理に努力して「心を見よう」「葛藤を抑え込もう」とするのではなく、
ごく自然に静かに心を観察し、ただ心の闘っている様子に気づくなら、
そのごく自然な気づきが、まったく闘いのない状態をもたらすはずです。
そのとき、葛藤や心の闘いは、
花開いて枯れていくように静まっていき、
心そのものが何ものにも囚われず、自由であることができます。
心は「こうありたい」「なりたい」という闘いをやめました。
すると、そこには「ありのまま」の自由な心があります。
そこに、本当の美しさがあります。
Trackback URL
http://spiritual-public-foundation.org/message/20627/trackback