娯楽に縛られた精神

2011年12月21日

今の世の中には娯楽があふれています。
テレビ、ラジオ、映画、音楽、ゲーム、イベントetc
私たちは多くの娯楽に依存しながら生きています。

このひっきりなしの娯楽というものは、
心の虚しさや虚無感から生まれてくるものです。
私たちは「何もないこと」に耐えられないから、
これほどの娯楽を作り、それに依存しています。

娯楽への依存は、虚無感からの逃避でしかありません。
何もない空虚な生活に耐えられず、
何かしら心を満たしてくれる体験にすがるのです。

精神は娯楽のとりことなり、それに依存します。
娯楽は我を忘れさせ、一時的に自分の空虚さを覆い隠します。
しかしいずれ必ず私たちは自分の空虚さと向かい合わなければなりません。
いつまでも娯楽に逃避しているわけにはいかないのです。

何度娯楽を繰り返しても、人は未熟なままでしょう。
未熟な人間だけが娯楽に生を費やします。
生きることがただの快楽、享楽になるとき、生は堕落します。
娯楽が人間の精神を真に成長させることはないでしょう。

真理や、人としての真の成熟は、娯楽から離れたところにあります。
娯楽の繰り返しは凡庸な生です。
真の「生」と出会うには、あなたは世間を後にしなければなりません。
真理は、人工的に作られたものの中には決してありません。


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