自分の心の問題に気づくこと
2014年10月30日
真理の探究は、彼岸にあるものを求めることではなく、
此岸にある生そのものを理解することです。
此岸にあるものとは、私たちのあるがままの生です。
つまり人間の持つ心の問題、苦悩の現実です。
不安、恐怖、葛藤、悲しみ、絶望、焦り、嫉妬─
その人間の心の問題を理解することこそがスピリチュアルの第一歩目です。
私たちはあるがままの「現実」から始めなければなりません。
それを無視して非現実的なものを求めても、
それはただの欲望と逃避でしかないでしょう。
私たちは心が自由でないから、何か別のものを求め、渇望してしまいます。
しかしその渇望は、心の恐怖に基づいています。
いたずらに何かを追い求めても幻想に陥るだけです。
スピリチュアルとは、欲や逃避によって何かを追い求めることではありません。
真理はあるがままの現実の生の中にあります。
渇望するのではなく、
今、現にある生から学び、理解していくこと。
今の私たちが抱えている心の問題を深く理解すること。
それがスピリチュアルの本来の行為であり、最初の一歩です。
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