「苦しみ」が人を成長させる
2014年9月4日
ある女性の詩人がこう語っていました。
「逃れることのできない悲しみを耐え忍ぶということは、
何か独りで悟らなくてはならないようなことであるからです。
苦しみには理由があります。痛みはレッスンの一部。
痛みに心を清めてもらうこと。痛みは新しい目と耳を得るための方法。
苦しみが、まったく新しい自分を作り出すのです。」
苦しみから逃げても、人は成長できません。
それを乗り越えること(克服すること)が最も大切なことです。
苦しみを乗り越えるには、苦しみそのものから逃げずにそれに留まる必要がありま
す。
苦しみの留まることは、とても辛いことでしょう。
それは心の痛みに真正面から向き合うということです。
その痛みと向き合い、痛みを通して正しいことを学んでいく。
これまで自分の未熟さや誤りから心の苦しみを生んできたので、
その苦しみそのものと向き合うことは、自分を克服するために必要です。
娯楽や享楽などで一時的に苦しみを紛らわせても、根本的な解決にはなりません。
何かしらの現実逃避によって自分の苦悩から目をそらすことはできても、
その苦しみそのものを乗り越えることはできません。
私たち一人一人が自分自身の心とその苦しみと向き合うことによってのみ、
本当の意味で根本的に問題が解決します。
なのでこの問題を根本的に解決するには、逃げずに留まることが大切です。
心の痛みに留まることは苦しいことかもしれません。
でも、苦しみから逃げていては成長できません。
苦しみを通して私たちは精神的に成長していくことができます。
痛みによって心を清め、新しい自分を作っていくことができます。
逃げることからは成熟は生まれません。
しっかりとあるがままの自分自身に留まることによってこそ、
本当の心の成熟と、新たなる人生の扉が開けてくるのです。
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