J.クリシュナムルティのメッセージ NO.26
2014年8月4日
数知れぬ経験を引きずることなく、精神は常に純真であらねばならない。
その純真さがなければ自由はない。
昨日に対して完全に死ぬことで純真な心が生まれる。
しかし大抵、我々は昨日を捨てようとはしない。
我々はいつも昨日の経験を引きずり、記憶を引きずり、
そして精神を一箇所に固定させてしまう。
そこから昨日と明日という心理的な時間が生まれ、
その心理的時間が過去の後悔や罪悪感、未来への不安や憂慮を生んでいる。
人は毎日、精神の固執しているものに対して死ななければならない。
そのような断絶がないかぎり、自由というものは決してない。
自由の中で初めて純真な心は花開くのである。
純真な心は昨日も明日も引きずらず、ただ「今」を生きる。
それゆえそのような心は腐敗や停滞を知らず、
常に活き活きとして自由であり、瑞々しい新鮮さで溢れている。
その心は無垢であるがゆえに無限に広がる感受性を持っている。
そしてその心情の無量性こそは、本当の宗教的精神なのである。
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