情報ではなく、叡智を求める

2014年5月19日

森林と地球儀

私たちの多くは、頭に詰め込むだけの情報を追い求めようとします。
情報は詰め込むことができますし、それによって博識になることもできます。
しかしながら、情報というものは人間の生を真に豊かにすることはありません。
いくら情報を詰め込んでも、人として真に成熟することもできません。

もちろん生活を営むことや、仕事をする上では情報は必要でしょう。
ただ、そうした情報というものはあくまでも表面的なものでにすぎず、
人間を根本的に変えたり、成長をうながすものではありません。
どんなに情報を詰め込んでも、それによって生の深みに達することはありません。
人間を真に成長させるものは「叡智」であって、情報ではありません。

情報はやがて消え去るものであり、一時的なものです。
いくら情報を得ても、人として成長できないならば、それに何の意味があるでしょう
か。
膨大な情報よりも、一つの叡智のほうが人間には有益です。
なぜなら、叡智とは宇宙的な力であり、人間を根元的に変革させるものだからです。
情報はどこまでいっても表面的なもので、人間を真に変えることはできません。

情報とは、どこまでいっても過去のものです。
過去は古いものであり、決して新しいものをもたらしません。
情報だけを詰め込むことは、古びた人間になることと同じです。
新しい情報というものは、それを知った途端に古くなります。
しかし、叡智は決して古くなりません。
叡智とは宇宙的なものなので、人間の「知」を超えたものだからです。

情報や知識を超越した「知」こそが本当の叡智です。
この知は過去にはなく、「今」という一瞬一瞬のうちにあります。
それは直観的で霊的な「知の輝き」です。
この知こそ人間の内なる霊性を開花させ、精神を再生させるものです。
そしてこれこそが「スピリチュアル」であり、人を霊的に進化させるものです。
情報や知識は真のスピリチュアルではありません。
本や新聞、ネットに溢れる情報が、はたして本当にスピリチュアルと言えるもので
しょうか?
スピリチュアルは、刻一刻と「生を体験する今」にあるのです。

人間の生を真に深めるものは、表面的な情報ではなく、
決して消え去ることのない宇宙的な「知」、その叡智です。
叡智こそが人間を成熟させ、進化させ、新たなる次元をもたらします。
霊的創造性が開花するためには、この「叡智」が必要なのです。


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